投資詐欺に実際に遭遇ときの話し【会社側の人間でした】※長文です。

国が「貯蓄から投資へ」をスローガンに国民に投資を進めていますが、
これは私が2010年ぐらいだったと記憶していますがFXのトレードの仕方を教えるベンチャー企業のような会社で働いていた時に遭遇した投資詐欺の話しです。

身バレしない程度にフェイクは入れますが、できるだけ思い出して書きます。
10年以上前なので覚え違いなどもあると思いますが、辻褄が合わない場合は覚え違いかフェイクを入れたことによって変なことになっていると思ってください。
どのように人が騙されていくのか?なんで気が付かないのか?について当事者の視点から話をします。
もし自分がこのような話に出会ったときにどこで正気にもどれるのかを考えながら文章を見てください。

詐欺師に出会う前からの会社の状況

2010年のころは日本のFX会社はレバレッジ規制をかける前だったので何百倍というレバレッジをかけて取引ができる時代でした。そのためか投資を始める人がたくさんいて怪しげな情報商材やもたくさんありました。
そんな中私たちは情報商材を入口として月額課金制のトレード方法を教える会社を立ち上げました。
私の立場は立ち上がった会社に参加するというものでしたが、会社自体は利益も出てなかったので私に払う給料もありませんでした。メンバーは2人が立ち上げ時におり、私を含め追加で6名いました。
そんな中偶然にもアフィリエイターの方と知り合うことが出来、その人が商材をめちゃくちゃ売ってくれました。本当に宝くじに当たったように会社に数億円というお金がいきなり転がってきました。

急な利益にみんな浮足立つ

売上から給料をもらえないような日々が続いている中でいきなり億のお金が転がり込んできたのでみんな浮足立っていました。(宝くじに当たった人が最終的には破産する気持ちが今ならわかります)
その時にお客さんに混じってある人が入ってきました。どうやら立ち上げ時からの知り合いみたいで
お客さんなのか運営側なのかわからない立ち位置の人でした。(仮にYさんとします)
Yさんは私たちの仕事を手伝うような感じで色々取りまとめを行うような立ち位置になっています。
僕たちもいきなり大きなお金を手に入れたので活動拠点は東京でしたがセミナー会場を毎回借りて口臭を行っていましたが、事務所を借りたり、大阪にも事務所を借りたり車を買ったり社員旅行に行ったりしていました。(今思えばこのあたりからおかしい兆候があったのかも)

事務の人を採用したが・・・

その後お客様も増えてきたので東京での事務仕事を行ってもらう人を採用しようということになり募集をかけました。当初の予定では一人のつもりでしたが、なぜか3人の方が採用されていました。
なんでだろうか?と不思議だったのですが社長も一緒にいてきめたようなので、特に確認もせずに大丈夫だろう。と僕も特には聞いてなかったです。
(このあたりからお金の管理がずさんになってきていたのかも知れません。)

事務処理を行ってもらう3人を仮にAさんBさんCさんとします。
僕は大阪の事務所に出向き、セミナーやサポート業務をおこなっていたので詳しい状況は知らないのですが、1から2月に一度東京に行ってミーティングをしていたのですが、いつのまにか3人いた事務の人がいつのまにか1人になっていました。

その時は「事務処理をやってもらう量から考えても元々採用は1人の予定だったから、そのような感じにしたんだろう」と思っていました。(残った事務の方をAさんとします)

しばらくそのまま会社の運営が続きましたが、一発大きな利益をあげましたが、その後売上よりも経費の方が多くなり、徐々に売り上げも下がっていました。

事業資金が減っていく中でDさんが現れる

このままいくと年末や来年の初めぐらいに運営が危なくなりそうだ。なんて話をしているなかで
東京の方で事務のAさんのお母さんの知り合いで日経225や株のトレードを行っている人がいる(Dさんとします。)という話を聞き、僕たちはFXトレードを教えていますが、基本的な考え方は大きく変わらないので一度その人に会ってトレードの話しをしてみようと東京のメンバーが行ってきました。
(この辺からは僕は直接会ってないのでまた聞きの話しとなります)

Dさんの講義を聞きに行った感想を聞くと「テクニカルの話しは参考になった。」と言ってました。
その時にDさんが社長に「自分でもトレードしていますが、人からお金を預かって運用もしています。 試しに預けてみませんか?」と話がいっていたようです。その時社長が200万円の資金を預けて、2か月後に400万円になって返ってきたようです。

そんな話を大阪にいる時に副社長から聞き、副社長がその後に東京に行くと言っていたので「まじで気を付けて、俺が詐欺師なら自腹で200万切ってもっとお金ひっぱるから」と言っておきましたが、この時に直接社長に話をすればよかったと今になって後悔しています。
このころは暑かったので8月ぐらいの話しです。

月に一度大阪で講習会を行っているのですが、10月ごろにお客さんから
「社長から月利15%の投資話があるって話を今度聞きに行くんですけど、社員さんみんなやってるんですか?」と聞き、これは・・・まずい状況になっている。
講習終わってそのまま東京に行ったら、もう手遅れな状態になっていました。

急いで東京に行ったがもはや手遅れ・・・

Dさんにお金を預ける窓口はなぜかYさんが取り仕切っており、
社長は保険を解約してまでDさんにお金を預けていました。
他のお客さんも同じく自分でトレードをせずにDさんにいくら預けて・・・みたいな話ばっかりをしていました。
この会社はトレードのノウハウをおしえてお金をもらっている事業だったはずなのに
業績を上げるために新しい事業案を持っていきましたが、全然話を聞いてもらえず
会社のお金をDさんに預けてそれで業績を回復しようなどという話もでてしまっていたので
これは身の振り方を考えないとまずい状態でしたが、会社内もかなり険悪な状態になっていて金の切れ目が縁の切れ目ではありませんが、僕らへの給料の支払いができない。というところから始まり利益を出してないんだからお前に払うお金がもったいない。とか「〇すぞ」とか物騒な言葉も出たので最終的にはお客さんに最後の挨拶もできないままクビになりました。

詐欺に逢ってみた

多分これは詐欺だろうと思いましたが、フェードアウトするギリギリぐらいに「預けて見たらどうなるんだろうか?」という好奇心というか怖いもの見たさの気持ちがでてきたので一口乗ってみることにしました。

最初は一口は100万円だったのですが、年末ぐらいには一口20万円でも可能ですよ。という感じになっていたのでかなりの高リスクではありましたが、今後の勉強のために一口20万円で詐欺にあうとどのようなことになるかを身をもって経験してみました。
(年末ぐらいには支払いが滞っている人も出ていたらしいのでそろそろ限界な流れなんじゃないかと思います)

契約書ではなく「借用書」

話しを聞いてみると運用の方法は2種類あり、月に15%を払うパターンと3か月後に倍になるというパターンの2つがあるようです。
そしてびっくりな話なのですが、人の金を預かって運用するには免許が当然必要になるのですが、Dさんは免許を持ってないので(え?そんな話なの??)借用書という形をとってその返済金として元本の15%を月に返済する(もしくは3か月後に100%の利息を払う)という「借用書」を取り交わして返済という体で利息を払うという流れでした。Dさんの運用では月の利益は15%以上は安定して出るというので15%以上の利益はDさんがもらうという話でした。
(後で気が付くのですがここにはトリックがあります)

案の定支払いが滞る

僕が始めた12月末ごろのタイミングはすでに始めている人たちの中でも支払いが滞っている人がチラホラ出てきているタイミングで、例にもれず僕が渡したお金は一度も支払いをすることなく支払日を過ぎていました(せめて一度ぐらいは振り込んで欲しかった)

そして連絡が取れなく・・・ならない

テレビなどで見る感じだと突然雲隠れして連絡が取れなくなるのがよくあるパターンですが、今回は封筒が届きその中には便箋2~3枚に以下の文章がかいてありました。

要約すると
・お金を返すことができなくなりました。(借用書という形をとっているためかな?)
・返す意思はありますが今はお金がありません。
・今後の状況はこの方に連絡してください(住所と携帯電話番号が記載されていました)

という内容があり、その住所を検索すると何とかクリニックみたいな会社の住所でした
その携帯電話に電話をかけて見ると確かに電話には出るのですが、何を聞いても
「新しい情報はまだ何も来てないのでわかりません。」と何を聞いてもはぐらかされます。
その中で運用している人(Dさん)について聞いていたところ電話の相手はどうやら「Dさん」という名前に心当たりがないといのが話をしている中で気が付いた時に、
この話しはこれ以上深入りすると身に危険がせまりそうだったので私はこの件に関してはこれ以上の追及をすることを辞めました。

まとめ(今だからわかる解説)

いままでは僕の視点でしたが、すべてが終わって思い返してみると
色々と怪しいポイントがたくさんありました。
これは大掛かりな詐欺集団が後ろにあるんじゃないかと思っています。
妄想や想像の可能性もありますが、それぞれ解説していこうと思います。

まずYさん。僕が入る前から会社の立ち上げメンバーから信頼を得ていました。お金ももらわずに手伝っていたようです。もしかすると彼が詐欺メンバーの特攻隊長のような役割をしているのかもしれません。

その後Aさんですが、Aさんの母親がDさんを連れてくる投資詐欺の中心人物ですが、事務の人が3人入って最終的にAさんだけになった経緯を当時は気にして無かったのですが、1人辞め、2人やめる時にその子が「あの子やばいよ」と言っていたみたいです。
女の子3人だったので折り合いがつかなかったのかな?とも思っていましたが、もしかするとAさんが他の2人を追い出すような動きをしていたんじゃないかと勘繰ってしまいます。
僕が辞めることになる少し前(11月に東京にミーティングに行ったときに)先に事務所についたらAさんとYさんが話をしていて、お昼を一緒に食べようという話で外にでたのですが、当たり前のように昼食を経費として処理をしていました。会社のお金は自分のお金として扱っていたんでしょうか?

その後も怪しさ満点のDさんが出てくるのですがAさんが社内で暗躍していたようです。
僕が辞める前に社内が険悪な雰囲気になっていたものそれが原因ではないかと思っています。

そして投資詐欺案件の書類としてでてきている「借用書」ですが、これには大きな罠があり人にお金を貸す場合は貸金業法よって貸すことのできる利率が設定されています。
今回のように月15%の返済となると年間180%の返済となり、闇金もビビるぐらいのグレーゾーン金利をつきぬけて超絶ブラック金利となります。そのため法律上の立場としては、僕が20万円を年利180%でDさんに貸し付けているという状態となり、法律上ではDさんは元本も返さなくてもよい状態となります。そのため何とかDさんに資金があることを突き止めたとしてもこちらが暴利でお金を貸し付けている状態となっているため非はこちらにある状態となります。

そして支払いができませんとなった時に出てきた何とかクリニックという住所や電話番をしている人など用意が良すぎです。そして僕が一番怖いと思ったのはこの人は複数の投資詐欺案件に関わっているんじゃないかという予感がしました。話をしていてなんか妙な感じがしていたのですがDさんをしらない(どういう経緯で僕が連絡しているかわかってない ⇒ ほかにも同じような詐欺の最終的な電話番をしてるんじゃないか)ので、これ以上かかわると本当に危険な気がしました。20万円の損は痛いですが、命の危険には変えられません。

その後は多分お客様から訴えられたんだと思いますが調べてないので結果どうなったかについては知りません。

 

今回の投資詐欺にあった時の話しですが、振り返ってみると怪しいポイントがたくさんありました。
気が付かなかったのは僕にも隙があったのは僕の落ち度なので最終的には職を失うことになったり
散々な目にあうことになりましたが逆にどのタイミングで気が付くことが出来たのか?どこで軌道修正ができたのか?と考えてみましたが、最終的には相手の方が何枚も上手なんじゃないかと思えてきます。

なので投資をやるなら人に頼まない/もしくはやらない。というのが最強なんじゃないかと思います。


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